執事喫茶とVoCE。

 ちまたでうわさのー。事件全貌はこちらがよくまとまっています。

 ■講談社が盗撮と人権蹂躙

 http://d.hatena.ne.jp/hagex/20060515

 概要としては、コスメ雑誌の自称「突撃アポなし取材」企画で、執事喫茶に潜り込み、盗撮をしたあげくに喫茶店ではなく来店していた顧客をけなした記事を掲載してしまった。てとこですか。彼氏くんに教えてもらって知ったのですけども、いやー、お粗末としか言いようが…(笑。さらにマズったのは対応ですね。素直に謝っておけば良かったのに、開き直って「そういう企画ですから」とか言っちゃったもんだから火に油。

 ちなみに、掲載された本人が名誉毀損とかで訴えない限りは、まあ法的に問題ではないそうです。一応、広告業界なんで、法律に詳しい営業さんに聞いてみたよ。だけど、「出版とかの倫理として、そこは踏み越えちゃいかんだろってラインはふつう編集部で持ってるもんだけどね」、という言葉付きでした。要するに「まともな神経の持ち主だったらやらない」ってとこです。まともじゃないよな。うん。やっぱりまともじゃないと思う。なんつうか、有名人が庶民的な生活してるのをフォーカスされるとかフライデーされるとかは、まあ有名税ってとこでしょうがないかと思うんですけど、一般市民をこきおろすのはねぇ。自分に置き換えて考えてみたら、銀座の有名カフェに一人で入って「たまにはティーセットもいいわねー」なんてくつろいでる写真を「銀座にはおよそ不釣り合いなたかだかOL風情が気取ってお茶飲んでて笑える」みたいなコメント付きで雑誌に掲載された感じでしょうか。あ、むかつくな。それ。

 人間って、他人批判が好きなんですよねー。んで、「あの人より勝ってる」と思いたがりの人も、多いと思います。生物なので競争意識が多かれ少なかれあるのは当たり前なんですけれども、なんちゅうか、丸出しにしちゃ動物と同じだろう、と。言いたい気持ちも、わかる。私もやりますよ。「あいつ全然仕事やってねー」とか思うしイライラもするし、他の人に言ったりもする。けど、誰だかわかるような形でブログのっけたりとかは、してないです。そこはほら、人間性の問題なんじゃないかとやっぱり思うし、ためらいも生じるわけです。その人が私のブログ知ってるとは思えないし、見ても私だとは思わないと思っていても、ねぇ。私にその人を批評する権利はなにもないわけだし。

 私の友達にはいわゆる「オタク」に分類されるだろう趣味を持つ人が、本当にたくさんいます。ライトな人からどっぷりの人までさまざまですけど。口べただったりする人もいるし、誤解されやすそうな人もいます。で、その趣味を人に強く笑われたり批判されたりしても、黙って許しちゃう(許せなくても泣き寝入りしちゃう)だろうなあ、という人たちが多いです。でもさぁ、相手が黙ってるからってその人の上に立つようなコメントして、果たしてその人は上なのか? と疑問が。他人にコスプレを強要するような迷惑な人間は誰もいませんが、迷惑をかけずに趣味を楽しんでいる人に向かって「うわーきもーい」とか言い放つような人間が、果たして上なのか? とか。別にいいじゃん、なにが好きでも人に迷惑かけてなきゃさあ。なんちゅうか、結核の人に向かって「おまえは人間として肺機能が不全でオカシイ」って言うとか、鬱病の人に向かって「人間的になってない」とか言い放ってるのとなんら変わらない気がするんですけど。あ、ちなみに病気の人とか弱ってる人に向かって偉そうな口を利くやつは、人間として最低だと私は思ってます。目の前でそういうことを言う人間がいたら、次の瞬間私から辛辣な反撃を食うと思ってくださっていいです。容赦しないです。

 強い立場の人に向かって噛みつくのは、ありかなーと私は思います。でもね、泣き寝入りするだろうって見越していじめるのは、すげー性格悪いと思うよ。VoCEには是非「これが実態!悪徳真珠投資詐欺、決死の潜入レポ!」とかやってほしいですね。そういうのがアポなし潜入取材っちゅーもんじゃないでしょうかね。小馬鹿にするためにお見合いパーティとかメイド喫茶とかに潜入するくらいなら、やめてしまえそんな企画。

 

執事喫茶とVoCE。」への7件のフィードバック

  1. VOCEはときどき買ってますが、ちょっとゴシップ寄りの記事だったり、煽りっぽい論調だったり(ニキータっぽいというのかな、「コムスメ!」って言っちゃうような)します。が、それでも今回の記事には純粋に首をかしげました。
    なぜこんなクオリティのものが掲載されてしまったのか? 無断掲載もさることながら、それが不思議です。
    コスメ雑誌は広告と提灯記事でできてるので、「お偉い」意識がはびこっちゃうのもわかるんですが。
    その意識を笠に着て先走ったライターがいたとしても、チェック段階で省かれもしなかったということが、「あ〜あ…ヤッチャッタネ」って感じです。

  2. >sennaさま
    なんかねー、笠に着て「載せてやってる」的な気分になる担当者も分かるんだけど、
    広告・出版業界でのみ通じる力関係を外に持ち出そうとしても、お山の大将的にしか
    とられないのになー、という痛々しさがあります。
    あとは、編集長がちょっと、子供すぎですねー。オトナの対応ができないヘッドつうのは、
    下で働く人がとてもとても苦労すると思います。

  3. 記事からは意識の低さが編集部に蔓延してるのが透けて見えるし、編集長の甘さも露呈したし。なんだかヌル〜イまなざしを送ってしまうのですが。
    でもTiaさんのおっしゃるように、ちゃんとプライドもって記事書いてる人も、この件で一緒くたにされちゃうわけですもんね。
    たぶんあの記事は編集部企画のライター丸投げページなんじゃないかと勝手に推測しますが、責任取るべき立場の人にしっかりしていただかないと、クレーム処理大変なんですけどね〜(と、思い出しぐったり。

  4. >sennaさま
    うん。丸投げっぽいなあと私も思います。
    で、これで苦労するのってきっと提灯持ちをさせてくれって化粧品会社に日参している営業さんだったりとか、
    広報担当している人とか、そういう見えない部分の人たちなわけでしょう。
    そういうことも踏まえると、編集長ってのは「肖像権とか著作権とかうるさいんだよ」ってライターに煙たがられるくらい
    ちょっと口うるさいくらいがちょうど良いんじゃないかと思ってるんですけどね〜。
    まあ、もともとファッション誌はあまり買わない方ですが、VoCEは完全にはずれたぞ、と(笑。

  5. ばりばりの偏見ですが
    マスメディアの末端系は【何様】が多いですねー
    取材協力しても交通費すら出さず(内情を知っているのでぶっちゃけると、予算は在ります。でも出さないで浮かせて自分の懐に・・・)
    お店に対しては、色々な商品を出させてもお金は払わず「宣伝になるだろ?」位の態度が多いです。
    下請け会社ほど態度がでかいですねー
    従兄弟がTV局で管理者やってますが、外よりも内側と称する人間の方が性質が悪くて大変らしい
    「いたいけな腐女子の皆さん・・」って部分がつぼったのは内緒だ

  6. ひょっとしてオイラも「オタク」に分類されてるのでせうか?
    もしそーなら「マニア」に分類し直してくんなせ〜

  7. >RINさま
    末端が意識低いのはどの業界もそうなんですかねー。
    日経WOMANの取材を何度か受けたことがあるんですけど、編集部直の取材は感じよかったです。
    いろいろな謝礼もきっちり払ってもらったし、その後のフォローも良かったし。
    テレビ系の方が何様意識はかなり強いような気はしますけど、そういうのってなかなか改善しにくいですね。
    いたいけな腐女子は意味がわからん(笑。
    >tonoさま
    いえいえ、立派なヨハネ受難曲オタクだと思います(笑。
    そんな恥ずかしがらなくってもー(うふふ。

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