【演劇】信長 市川海老蔵主演 (新橋演舞場)

 えーと、市川海老蔵くん主演のもの。桟敷席で、花道の隣っていう素晴らしいポジションで観劇して参りました。イヤー、良かった!! すげー良かった! です。

 歌舞伎役者が主演を張る演劇って実は観たことがなくて、今回もたまたま誘われて行ったって感じだったのですが、チケットが売り切れでなかなか手に入らないって噂は納得。これは1万3千円くらいの価値はものすごくよく分かるです。損した気分にならないですもん。2千円のプログラムが飛ぶように売れていたのも分かる。ファンなら買うと思います(私は買いませんでしたが)。

 劇の筋は、いわゆる信長の一生をまとめたものです。父信秀が死んでから、本能寺の変までかな。演劇ちっくなドラマ仕立てな部分もあまりわざとらしくなく、3時間飽きずに観られました。年末年始の時代劇もこれくらいテンポが良かったら飽きないのになーとか思いつつ。まあ、花道とかをうまく使うので姿勢とか注意が変わっていいって部分もあるのでしょう。シナリオも演出も良かったし、役者もそろっていて質が高い演劇を観たって感じ。てか、ようやく信長の生きてた時代を覚えたよ(笑。←字幕でときどき西暦が出た

 最近、時代劇や大河ドラマで歌舞伎役者や狂言役者を起用することがときどきありますが、やっぱ着物や羽織袴をつけたときの立ち居振る舞いは群を抜いて綺麗だと思います。袴の裁き方とか、付け焼き刃じゃどうにもならないと思いますもの。中村勘三郎が演じた大河ドラマ「元禄繚乱」の吉良上野介もよかったしなー。1人だけ畳の上を滑るように歩いて美しかったのが印象的でした。もちろん、現代風にアレンジしてあるので雑な歩き方をわざとするときもあるのですが、海老蔵の信長といい、勘三郎といい、あとは野村萬斎といい、どうして着物を着て畳の上を歩くとあんなに様になるんだろうなあと思います。日本の美しさだなーと日本人であることがほんのり嬉しくなる時かも。

 「負け犬の遠吠え」に書いてあったけど小金持ってるお姉様方(いわゆる30代未婚・彼氏ナシの女性)が歌舞伎にはまるってのは分かります。私も小金持ちで1人気ままに暮らしてたらちょこちょこ観に行ってるかもしんない。ジャニーズの追っかけと本質的にはかわんないんだけど、ただかっこいいってのじゃなくて、なんつうか本質的な美を持っている(例えそれが親子ほど年の離れた男性だとしても)人に憧れる気持ちがあるというかー。現代の若い世代にはない、凛とした芯を持っているというかー。……そういうのを追い求めるあまりに世の中のどいつもこいつもが頼りなく見えてしまうのは弊害だとは思いますけれども、まあ、追っかけって無い物ねだりだしね。

 長い観劇の後とは思えずあまり疲れも感じないまま、一緒に見にいったsenna嬢と新宿でラーメン食べて帰りました。えるびすって結構美味しいですね。わりとあの味は好き。バランス取れてて良いですー。